30 September 2015

米国24教授の連名で,国際課税ルールについて意見書

この意見書である。現在の米国では,受取配当を非課税することでテリトリアル方式に移行し,同時に,ハイウェイ・トラスト・ファンドの財源を埋めるため海外蓄積の未還流利益に対して軽税率で課税して短期的な財源を確保しようとする諸提案が,政治過程に登場している。

これに対し,24教授は,次の論拠をあげて,強い反対の意見を述べている。
  • 現行法のもとで米国多国籍企業は高収益を得ており競争的である
  • テリトリアル方式よりも,課税繰り延べのない全世界課税方式のほうが望ましい
  • コーポレート・インバージョンへのシンプルな対策は利子費用控除の制限であり,テリトリアル方式ではない。
  • 資金還流に対する税率が低すぎる
  • パテント・ボックスは新しい抜け穴になる
連名リストには著名な先生方の名前がずらっとならんでいる。Obama大統領の提案や,Portman=Schumer提案などへのリンクは,ここにある。

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