11 October 2016

NIRA「わたしの構想」No.26が、でていた

今なぜ軽減税率なのか?

「わたしの構想」No.262016/10発行
識者:マルコ・ファンティーニ(欧州委員会 税制・関税同盟総局 VAT部門長)、マリー・パロット(ニュージーランド内国歳入庁政策戦略部門 シニア・ポリシー・アドバイザー)、ボー・ロススタイン(オックスフォード大学ブラバトニック公共政策大学院 教授)、大竹文雄(大阪大学社会経済研究所 教授)、星 岳雄(東京財団 理事長、スタンフォード大学 教授) *原稿掲載順企画:加藤淳子(NIRA 総研 客員研究員、東京大学大学院法学政治学研究科 教授)
今なぜ軽減税率なのか?
 政府は消費増税時期の再度の先送りを表明。2019年10月の引き上げの際、同時に軽減税率制度を導入するとしている。軽減税率導入の目的とされるのが、「逆進性」の緩和だ。消費税には所得や資産に関係なくすべての人に同じ税率がかかるため、所得の低い人ほど、税負担が重くなる逆進性があるとされる。しかし、すでに軽減税率を導入している欧州諸国の専門家は、他国には導入しないよう助言してきた。軽減税率は本当に逆進性の緩和に有効なのか。わが国の実情に合う制度なのか。検討する。

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