昭和財政史の第7巻で、法律成立に至る経緯がわかる。司令部と主税局の間のやりとりが、日付を追って、臨場感あふれる記録になっている。
そして、これを補足する資料集がある。『資料・金融緊急措置』である。これも、オンラインで簡単にみることができる。
たとえば、財政再建計画大綱要目(昭和二〇年一一月五日閣議了解)。ここの182頁にある。戦争で膨らんだ巨額な公債、連合軍駐屯関係経費、賠償より生ずる国庫負担、そしてハイパーインフレーションの発生。こういった難題に直面した時期の文書だ。異様な緊迫感をもって迫ってくる。
戦後インフレ諸対策の立案(PDF:3885KB) |
なお、ドッジラインに至る時期の日銀の動きについて、伊藤正直教授のこの論文。
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