30 April 2010

坂野潤治・日本政治「失敗」の研究(講談社,2010)

「明治20年代の徳富蘇峰は10年前の福沢諭吉の思想から何も学ばす,大正3年の吉野作造は明治20年代の徳富の二大政党論を全く知らずに徳富を批判し,昭和33年の信夫清三郎氏は吉野作造の「民本主義」を徹底徹尾曲解して批判した。・・・それぞれの時点で日本の民主化につとめた人々が,自己に先行する民主主義者の努力に全く関心を払わなかったのである。」(43頁から引用)

No comments:

Post a Comment

Comments may be moderated for posts older than 7 days.