05 December 2010

英国法人税改革

英国財務省のロードマップに接した。
すでに2011年に,国外支店所得免除の導入が確実である。
これに加え,企業競争力確保のために,強いメッセージを出している。
*徐々に法人税率を24%まで下げることを確約
*知的財産の重要性に鑑みて10%で課税するpatent boxを設ける

かくして,グローバル経済に向き合って,政治的リーダーシップを発揮する。
そしてそのことで,法制度のinnovationをまきおこす。

もちろん,法人税改革のこのような方向性は,賛否両論のある問題である。
だからこそ,議論して方向を決めないといけない。
これができず,何事も「決められない」日本。
今のルール・メイキングの固着した状況はどういうことか。
森嶋通夫『なぜ日本は没落するか』(1999)は,結局あたっていたのか。

No comments:

Post a Comment

Comments may be moderated for posts older than 7 days.