最近の租税事件を含めて,そのおりおりに思ったことの断片をつづります。 Candid and biased, and hopefully stimulating, comments on recent tax developments in Japan (and other matters).
31 January 2013
「法を行うとは、この世に正しさを実現しようということだ」
2001年に渡辺浩先生が寄せられたこの文章ほど,法学の精髄を活き活きと伝えるものを,私は未だ知らない。これをスピーチで直接にうかがう経験をもつと,「ことばがひとを鼓舞するとはこのことか」としみじみ感じ,忘れがたい。2002年のこの文章もいい。
I teach Tax Law at UTokyo.
30 January 2013
韓国がオフショアパートナーシップの性質決定について立法
PWCのNewsalertによれば,次のうちひとつの要件を充たせば,外国法人として扱うらしい。
- 韓国商法上の会社類似の法人格
- 有限責任パートナーのみ
- 構成員と別の名義で資産を有するか,訴訟の当事者になることができる
- 韓国法上の法人である有限責任事業と類似した性質を有する
I teach Tax Law at UTokyo.
21 January 2013
ひとはいかに自らを欺くか
標準的なモデルは,不正から得られる金額と摘発される確率が,ひとが不正行為を行なうか否かに影響するとみる。これに対し,この人気ある行動経済学者は,各種実験によりこのモデルをくつがえす。
不正を促す要因として,
確定申告をごまかす例も出てくるし,広く法規範に深く関係する。それだけに,すでに反響があちこちにでている。これ,これ,これなど。
不正を促す要因として,
- 不正行為を正当化する能力
- 利益相反状況(これは不正から得られる金額にカウントできるかもしれないが)
- 創造性
- 消耗(「朝からずーっと食べるのをガマンしてきたけれど深夜に一口ポテトチップスを食べたらもう止まらなくなった」というような状況)
- 自分の不正が他人の利益になること
- 他人の不正を目撃すること
確定申告をごまかす例も出てくるし,広く法規範に深く関係する。それだけに,すでに反響があちこちにでている。これ,これ,これなど。
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