免税点の前後でbunchingを起こしている、というのが
この記事。
免税点以下の事業者は、任意に課税事業者登録ができる。では、どういう場合に課税事業者になるインセンテイブをもつかといえば、それは
- 売上に比べて仕入の割合が高くて仕入税額控除を利用したい場合
- 事業者に対する売上の比率が高くて(消費者に対する売上が多い場合に比べて)価格への転嫁が容易である場合
と考えられる。逆に、仕入の割合が低い場合や、消費者に対する売上が多い場合に、課税事業者になることを選択しないことが予想される。これを英国の2004年から2009年のデータに適用して、実際にそうなっていると実証。さらに、bunchingのメカニズムや、成長に対する影響についても、検討している。もとの論文、Liu and Lockwood,
VAT Notches (2015).
そうか、VAT免税事業者の制度は、こんなふうに機能していたのであったか。
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