モントリオールでCanadian Tax Foundationの大会があり,Brian Arnold教授が70歳になられたのを記念して,BEPSの実施についてのボーナス・セッションがあった。また,その翌日に小人数での討議セッションがあり,CFC(David Rosenboom),利子費用控除(Scott Wilkie),租税条約(Jacques Sasseville),CbCと義務的開示(Shawn Porter),多国間条約(Andrew Dawson)について突っ込んで議論したのち,BEPS2015年成果物の「出来具合を採点」する総括(Hugh Ault and Graeme Cooper)があった。カッコ内の名前がそれぞれの討議リーダーである。
この大会は日本の租研大会をさらにおおがかりにしたようなもので,プログラムが豊富。BEPSについては,OECD,国連,カナダ財務省,米国財務省の責任者を招いてのセッションがあった。また,CRA(カナダの国税庁)と民間専門家との間のラウンドテーブルなどもあり,中立的な組織でオープンに実務的懸案事項について論じていた。活動を支える人たちの明るさが印象的。
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