稲葉振一郎『不平等との闘い ルソーからピケティまで』(文春新書2016年)を読んでみた。
*格差是正と成長路線の対立を「ルソー対スミス」の原型対立から説き起こし,それにマルクスを対比させたうえで,
*おもむろに古典派から新古典派経済学→不平等ルネッサンスと論述をすすめ(労働経済学の関心のシフトやシカゴ学派による「人的資本」への着目など),
*その延長線上でピケティとその論敵たちによる現在の議論を位置付ける
というくみたて。
日本の新書,おそるべし。数学註はここ。
関連ブログ。現行制度に近いところではこれも。
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