30 March 2020

国際課税のビデオがすでに沢山

ほんの試しに"international taxation video"で検索するだけで,すでに沢山,ビデオでのレクチャーが載っていた。ウィーンの友人が,「初歩的な部分はビデオにまかせて,教室では突っ込んだ討議にあてたい」と言っていたが,こういう話だったのかとようやく認識。役割分担ということ。他方で,新型コロナウィルス対策では対面型を避ける必要があるので,教室でメンバーが直に丁々発止というわけにはいかない。でも,うまくテレビ会議方式に習熟していけば,討議もかなりできるのではなかろうか。

2017/02/02 - アップロード元: EBSCulture (EBS 교양)
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2019/12/31 - アップロード元: IRSvideos
See https://www.irs.gov/newsroom/international-taxpayers-and-businesses #b... ... Your browser does not ...
2015/08/05 - アップロード元: Zugimpex
VideoInternational tax law in just 7 min. ... Copy link. Info. Shopping. Tap to unmute. If playback doesn't ...
2015/05/26 - アップロード元: MyLaw
This free webinar on "Transfer Pricing" was conducted by myLaw.net and iLaw Global on March 14 ...
2018/06/01 - アップロード元: CA. Ranjeet Kunwar
Introduction lecture on International Taxation; useful for CMA and CA Final Students This video is for the ...
2019/09/30 - アップロード元: Farhat's Accounting Lectures
12 videos Play all Chapter 8: International TaxationFarhat's Accounting Lectures. Best Methods to Build ...
2018/02/17 - アップロード元: CA dilip badlani
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19 March 2020

新型コロナウイルス感染症に関連する対応について(東京大学)

2020年3月18日付けで,東大総長がメッセージ。決定した対策は次の7つ。

  1. 卒業式・学位記授与式は簡素化して行う
  2. 4月からの新学期授業は学事暦通り行う
  3. 対面での講義は最小限とし、オンライン化を奨励し推進する
  4. 新学期の開始時に、教員および学生に対してのオンライン授業のガイダンスと試行を行う
  5. 本年の入学式典は行わず、式辞、祝辞などをオンライン配信する
  6. 構内への学外者の立ち入りを制限する
  7. 公衆衛生的な措置を継続する

15 March 2020

Fordham symposiumの記録がでていた

2018年10月26日に「新しい国際課税レジームの未来」と題するシンポジウムが,ニューヨークのFordham大学で開かれた。2017年末の米国税制改革TCJAが国際課税ルールを激変させたことをうけたシンポジウムとして注目されるものであったが,これまで,短いブログ紹介ではほんの概略しかわからなかった。

このシンポジウムの内容が再現されて,スライドや注記が付されたものが,ここからダウンロードして読めるようになっていた。正式引用はSymposium, The Future of the New International Tax Regime, 24 FORDHAM J. CORP. & FIN. L. 219 (2019)。

100頁にもなる記録だが,刺激的なやりとりが続き,まったく飽きさせない。第1部は,GILTIを好意的に評価するAltshulerのKeynote Addressを皮切りに,Graetz, Shaviro, Kyser, Morseといった論者が,租税条約との関係,全世界課税vsテリトリアルの二項対立の破棄,拙速な起草による数々の不合理な帰結,などを赤裸々に語る。第2部は,新法の下で国外所得課税をめぐるプランニングがどうなるかを分析するShayのKeynoteに続き,Rosenbloom, Rolfes, Phillipsなどが, TCJAが安定的に維持できるか,オバマ政権のときの改革案との比較,などを論ずる。

それぞれの人たちがいいたいことをいい,異なる意見をぶつけあっている。TCJAのGILTIとBEATがOECD/G20 Inclusive FrameworkのPillar 2に影響していることから,blendingの可否をめぐる議論などは,そのままそっくり参考になる。日本法との関係ではとくに,非課税所得と費用控除のマッチングがここまで重要な問題であるか,ということを改めて感じた。読む人の力量によっては,もっと多くのことが読み取れるはずであろう。