08 April 2021

20 か国財務大臣・中央銀行総裁会議声明

イタリア議長国G20の2nd Finance Ministers and Central Bank Governors Meetingが4月7日に声明を出した。ここで日本語の仮訳を読める。うしろのほうのパラグラフで(パラグラフ番号が見当たらないので仮訳だと6頁下の部分)、税制についてこう述べている。

我々は、世界規模で公正、持続可能かつ現代的な国際課税システムのための協力を継続していく。我々は、2021 年半ばまでに、第 1 の柱及び第 2 の柱の青写真に関する報告書という強固な土台の上で、グローバルなコンセンサスに基づく解決策に至ることについて引き続きコミットしている。我々は、今日までの進捗を認識し、G20/OECD「BEPS 包摂的枠組み」に対し、設定された期限までに合意に至ることを目指して、残された未解決の課題に対処するよう求める。我々は、国際的に合意された税の透明性基準の実施における進捗を認識し、OECD による暗号資産に関する自動的情報交換に係る提案の検討についての進行中の作業を支持する。我々は、7 月の税制と気候変動に関するハイレベル税シンポジウムにおける建設的な議論を期待する。我々は、新型コロナウイルス危機対応における税と財政政策に関する OECD の更新された報告書に留意する。我々は、途上国に対する持続可能な税収基盤を築くための能力強化に関する支援への我々の関与を再確認し、OECD に対して、G20/OECD「BEPS 包摂的枠組み」への参加を通じた進捗に関する報告書を用意し、国内資金動員の努力をさらに支援することが可能な分野を特定するよう求める。

くわしい内容はOECD事務総長からの報告書OECD Secretary-General Tax Report to G20 Finance Ministers and Central Bank Governorsで記されており、そこには各種文書へのリンクが脚注の形で付されている。これまでの流れを一覧するのに便利。この報告書は一見すると長く見えるが、じつはCOVID-19関連のAnnex Aが長いだけで、本文は30頁強。

網羅的にではなく選択的に、上の声明に、OECD事務総長からの報告書に出てくる各種文書へのリンクを対応させると・・・

「我々は、2021 年半ばまでに、第 1 の柱及び第 2 の柱の青写真に関する報告書という強固な土台の上で、グローバルなコンセンサスに基づく解決策に至ることについて引き続きコミットしている。」

「我々は、7 月の税制と気候変動に関するハイレベル税シンポジウムにおける建設的な議論を期待する。」→この報告書

「我々は、新型コロナウイルス危機対応における税と財政政策に関する OECD の更新された報告書に留意する。」→これが上記のAnnex A

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