Pecunia non olet (金は臭わない)の一言でたいそう有名である。しかし最近の研究によると,財源探しは彼にはじまったことではなく,アウグストゥス以降,多くの混乱した試みが続けられていたという。
最近の租税事件を含めて,そのおりおりに思ったことの断片をつづります。 Candid and biased, and hopefully stimulating, comments on recent tax developments in Japan (and other matters).
27 February 2016
ウェスパシアヌスの増税策
ローマのコロッセウム建設に着手したウェスパシアヌスは,
I teach Tax Law at UTokyo.
21 February 2016
iPhoneのロック解除問題
すでに多くの記事が出ているようだが,比較的に要領のよいまとめがReuterのこれ(日本語版)。
直接の発端は2016年2月16日の裁判官の命令で,その後大きな反響を呼んでいる。デジタル化が進んだ社会において,プライバシーに関する原理的な整理が日常的な事件のレベルで迫られている適例。押っ取り刀で検索してみたら,Daniel Soloveはすでにコメントをアップしていた。
直接の発端は2016年2月16日の裁判官の命令で,その後大きな反響を呼んでいる。デジタル化が進んだ社会において,プライバシーに関する原理的な整理が日常的な事件のレベルで迫られている適例。押っ取り刀で検索してみたら,Daniel Soloveはすでにコメントをアップしていた。
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Petrobrasが20億レアルの追徴課税を受けていた
2015年8月のWSJの記事によると,以前からの係争事件についてブラジル政府との間で20億レアルで折り合ったという。
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20 February 2016
The Economist誌、米国の金融透明性欠如を再び批判
この記事である。
Financial transparency - The biggest loophole of all
Having launched and led the battle against offshore tax evasion, America is now part of the problem
Feb 20th 2016 | From the print edition
Financial transparency - The biggest loophole of all
Having launched and led the battle against offshore tax evasion, America is now part of the problem
Feb 20th 2016 | From the print edition
米国が一国主義的にFATCAをはじめておきながら,多国間枠組みでのCRSには参加しない。このことが,米国を大きな抜け穴にしてしまっている,という。情報源として引用があるのはBloombergやDie Zeit誌,Jason Sharman氏。関連して,パナマがアメリカの動向を言い訳にしてCRSから離れる動きをしているとの記事も出ている。
なお,昨年秋にも,同様の批判がされていた。
Hat tip: @masayoshimu
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