20 March 2016

英国2016年度予算はEU残留をにらんでいるとの解説

The Economistのこの記事。高度に政治的な予算(an intensely political budget of fixes and fiddles)だが,にもかかわらずひどく悪いわけではない(it wasn't too bad)という。EU残留を打ち出したGeorge Osborne蔵相からすると
  • 論争を避ける
  • すでにEU残留を支持する多国籍企業には増税,EU離脱に傾く中小企業には減税
  • EU離脱に傾く地域は地方分権で懐柔
という意味があるという。さらに続けて
  • 「次世代のための予算」は不十分
  • 全体として累進的でない
  • 過度に複雑
などと辛口の批評を加えつつも,分別のある経済的方向であるとしている。英国の雑誌が英国のことを論評するのは,読み解きがだいぶ難しい。でも,「へえそうなのか」という感じはする。