Tax Cuts and Jobs Actが,上院と下院でいずれも僅差で可決されていた。1986年改正のときと異なり,共和党と民主党とがまったく対立する中でいそいで通過。過半数にしていわば力ずくで通したこの立法プロセスについては,民主主義にとって禍根を残すというコメントが,かねてより英国のメディアからなされていた。
米国ではもちろん議論が沸騰。たとえば,前回の13名の連名による批判の続編として,上院と下院の調整後の法案に対するアップデートされた批判が出ていた。これに対し,この論説は改正法に対して比較的好意的で,米国法人税率を下げて収益をオフショアから米国に持ってくるという目的は正当であり,いろいろな副作用は税制改正につきものという。