01 November 2014

欧州委員会がVAT改革の5つの選択肢を示していた

2014年10月30日付けのこのプレス・リリースである。これまでの経緯や文書はここにまとめられており、今回のStaff Working Documentはここから閲覧できる。原産地主義への当初のコミットメントから確定的に離脱し、仕向地主義に一本化する動きを読み取ることができる。

今回のStaff Working Documentは、財の取引を念頭においている。これは、検討の順序として、まず財のB2B取引の検討からスタートし、そこで進展がみられれば、サービス取引やB2C取引を検討するということのようである(3頁下の段落)。

基本的な論点として

  • 納税地の定義(顧客所在地か財のdelivery地か)
  • 納税者を供給者にするか(option 1 and 2)、顧客にするか(リバースチャージ、option 3 and 4)

のふたつを示したうえで、EU域内取引のVAT課税についてつぎの5つのオプションを示している。

Option 1: Taxation of intra-EU supplies where the goods are delivered
Option 2: Taxation of intra-EU supplies where the customer is established regardless of the place of delivery of the goods
Option 3: Reverse charge where the customer is established
Option 4: Reverse charge where the goods are delivered
Option 5: Status quo with some simplification of the procedures



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