「平成30年版厚生労働白書-障害や病気などと向き合い、全ての人が活躍できる社会に-」である。その第1部は,
人生には必ず変化がある。今、健康で仕事に就き、悩みなく生活している人であっても、その生活が今後も続いていく保証はない。誰しも障害を有したり、病気になったり、何かのきっかけで仕事を失ったりする可能性がある。また、家族がそのような状況に置かれる可能性もある。個人がどのような状況に置かれても、自分らしく活躍できる社会が実現していれば、そのような変化は決して恐れるものではないだろう。(210-211頁)という考え方にたって,「全ての人が活躍できる社会」像を描く。たとえば,がん患者・経験者の就労状況をみると,被雇用者のうち勤務を継続している者は約50%である。この点につき,
がん患者・経験者が長期生存し、また、がん治療は入院治療から通院治療へシフトしており、働きながら受けられる可能性が高まっている。こうしたことから、がん患者が診断時から正しい情報提供や相談支援を受けるなど、がん患者の離職防止を支援していくことが重要である。(96頁)という方向を導き出している。また,現場の取り組み事例が豊富に紹介し分析されており,「足でかせいだ」情報を,居ながらにして一読できる。
第1部 障害や病気などと向き合い、全ての人が活躍できる社会に
- 第1章 障害や病気を有する者などの現状と取組み[PDF形式:36,796KB]
- 第1節 障害者などの現状と取組み
- 第2節 病気を有する者などの現状と取組み
- 第3節 社会活動を行うのに困難を有する者の現状と取り組み
- 第2章 自立支援に関する国民の意識調査[PDF形式:1,704KB]
- 第1節 概要
- 第2節 地域での支え合いに関する知識
- 第3節 就労などに関する知識
- 第3章 障害や病気を有する者などを支える現場の取組み事例[PDF形式:16,678KB]
- 第1節 取組み事例の紹介
- 第2節 取組み事例の分析
- 第4章 包摂と多様性がもたらす持続的な社会の発展に向けて[PDF形式:977KB]
- 第1節 一億総活躍社会の実現
- 第2節 障害や病気などと向き合い、全ての人が活躍できる社会の実現に向けた方向性
- 参考文献[PDF形式:210KB]
- 障害者などの支援マーク[PDF形式:1,261KB]