16 July 2019

平成30年版厚生労働白書

平成30年版厚生労働白書-障害や病気などと向き合い、全ての人が活躍できる社会に-」である。その第1部は,
人生には必ず変化がある。今、健康で仕事に就き、悩みなく生活している人であっても、その生活が今後も続いていく保証はない。誰しも障害を有したり、病気になったり、何かのきっかけで仕事を失ったりする可能性がある。また、家族がそのような状況に置かれる可能性もある。個人がどのような状況に置かれても、自分らしく活躍できる社会が実現していれば、そのような変化は決して恐れるものではないだろう。(210-211頁)
という考え方にたって,「全ての人が活躍できる社会」像を描く。たとえば,がん患者・経験者の就労状況をみると,被雇用者のうち勤務を継続している者は約50%である。この点につき,
がん患者・経験者が長期生存し、また、がん治療は入院治療から通院治療へシフトしており、働きながら受けられる可能性が高まっている。こうしたことから、がん患者が診断時から正しい情報提供や相談支援を受けるなど、がん患者の離職防止を支援していくことが重要である。(96頁)
という方向を導き出している。また,現場の取り組み事例が豊富に紹介し分析されており,「足でかせいだ」情報を,居ながらにして一読できる。

第1部 障害や病気などと向き合い、全ての人が活躍できる社会に


1 comment:

  1. 今の時代の一つの方向性を示している白書ですね。

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