01 February 2021

山田秀樹さん、3回連載

朝日新聞の夕刊「編集者(が/を)つくった本」で、東京大学出版会の編集者、山田秀樹さんが3回にわたって連載。

粗雑な感想を山田さんにお伝えしたら、そのお返事で、宮田昇(ペンネームが連載3回目の「出版太郎」)『翻訳権の戦後史』(みすず書房)を教えてくださった。GHQ占領下の超法規的な著作権行政で「50年フィクション」が生まれたことや、万国著作権条約への加入といわゆる「10年留保」堅持運動などが、いきいきと描かれている。翻訳出版は、近代日本が西洋諸国の文物に向き合ってきた歴史そのものだった。