その理由として,この記事は,次の点をあげている。
- 執行に必要な情報を政府が欠くこと
- 分配上の公正さについて説が分かれること
- 有権者にとって顕示性のある(salientな)税であること
では,日本はどうか。市町村が固定資産税を賦課している。国際比較でどのレベルに位置づけられるかが気になった。そこで平成22年度に関する手元の数字で簡単に計算してみると,GDPは146兆6569億円,固定資産税は8兆8650億円だったから,GDP比率は6%になる。償却資産に係る部分を除き,土地・家屋の係る部分に限ると,4.9%になる。これは,上の表のHigh Incomeと記されたところを若干上回っている。英米のレベルではないとしても,結構利用しているといえるのかもしれない。
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