08 May 2016

ロンドン腐敗対策サミットを前に,貝殻会社の透明性に関する記事がでていた

この記事である。

Corporate ownership and corruption

How to crack a shell

Ownership registries could help to end the corporate secrecy that fosters corruption. But current plans are not promising


パナマ文書の公開をうけて,2016年5月12日にロンドンで開かれるAnti-Corruption Summitの最重要議題が貝殻会社(shell company)の実質的支配者(beneficial owner)たる個人の特定であることを論じている。この記事は,
  • 公開レジストリモデル
  • ゲートキーパーモデル
の2つのモデルの対立があるという。英国が前者を推し,英国の海外領土は後者を推す。後者のゲートキーパーモデルでは,法律事務所や信託会社などがゲートキーパーとなって,会社の実質的支配者の本人確認書類を集めて認証する。それには実務上の問題があると指摘したうえで,この記事は,公開レジストリモデルについて,検証なしの自己申告だけではまったく機能しないというJason Sharmanのコメントを引用して結んでいる。

ふたつのモデルが対立しているというのがこの記事の見立てだが,両方を実施せよ,ということにはならないものだろうか。記事自体,EYの調査(リンクがみつからない-このあたりだろうか)を引用して,ビジネス界の支持があると指摘している。

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