18 December 2019

ゼミ終盤

法科大学院・公共政策大学院・総合法政・法学部の合併で,意欲あふれる精鋭19名とともに走ってきた今期のゼミも,あと1回を残すのみとなった。

9月末からはじめて,まずは,問題領域の概観,デジタル課税,ブロックチェーン,シェアリングエコノミー,ロボット課税,といった感じでいくつか文献を会読し,参加者相互の理解共有につとめた。そしてこれと同時並行しながら,班別の報告テーマ(=research question)を自由に設定してもらった。各班でリサーチと内部的検討を重ねてアウトラインをつくっていき,報告&議論というはこびになる。この過程は全面的に参加者の能動的な学びにゆだねていて,ぼくはときおり関連文献を提示するくらい。各班のプレゼンの様子(あるいはそれ以上に他の班の報告を聴いた側の聴衆としての「適切な質問」のキレ)に接した感じでは,この19名は皆なかなか,よくがんばったといわねばなるまい。中には取得単位なしで任意参加する人もいるというのに。

ゼミを開いているわずか3か月の間においても,たとえばデジタル課税について,事務局案をもとにpublic consultationが行われたり,米国財務長官がOECD事務総長に書簡を送ったり,現在進行形でものごとがどんどん進行している。昨年のゼミと同じテーマを継続しているつもりでも,1年でこれだけ変わるものか,というのが実感。

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