その前書きを引用する。
東京弁護士会税務特別委員会では,「法律家のための税法」(通称「赤本」)を刊行し,その版を重ね,現在では[民法編]と[会社法編]の分冊となっている。同書籍は,弁護士に求められる税法ないし税務の知識を,民法や会社法の条文に沿って整理しているものであるところ,かかる書籍の体裁から,必ずしも税法自体の基礎知識について十分な記述がなされている訳ではない。
本特集では,「法律家のための税法」を読むにあたり役立つと思われる税法の基礎知識について,実務上特に重要な所得税,法人税及び相続・贈与税を中心に解説する。次の4本の解説がある。
- 総論:所得税,法人税,相続・贈与税の体系と基本的な考え方
- 各論 1: 所得税の基礎知識
- 各論 2: 法人税の基礎知識
- 各論 3: 相続税・贈与税の基礎知識
法科大学院の租税法の授業でも重点項目として扱う諸点,たとえばキャピタルゲイン課税や無償取引などが取り上げられている。税務特別委員会の方々が「基礎知識」として何を意識しておられるかが伝わってくるように思う。
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